役割

自分の体からパラパラと鱗が落ちていく

心が悲鳴をあげて砕けていく

私はなすすべもなく壊れゆく自分を見ている

 

これが今の自分にとって必要なことで

起るべくして起こっていると

深いところでは理解している

 

悲しさも寂しさもある

けれど深いところで安堵している

ようやく事実を直視して

自分が壊れるほどの痛みを感じる勇気が持てた

 

どんなに痛くてもハートを開いて

人と繋がっていく事を選べた

 

人の助けを心から望むことができた

 

人と手を取り合い理解し合いたいと望めた

 

裏切りに対する怒りは不思議なほど無い

自分を見てもらえなかった寂しさと

理解されなかった悲しさだけがある

 

自分で立ち続ける事が出来なくなった時

自分が壊れてしまうことは分かっていて

怖くて怖くて必死だったけど

 

ある意味、これは予定通りだったのかもしれない

 

私が怒りを超えて

自分の純粋な悲しみで自らを差し抜く事が出来た時

その刃が初めて彼に届くのだから

 

自分の役割を全う出来たような

穏やかな安堵感がある

 

きっとこれも予定通りなんだろうね