受容

 

『自分の自由に生きらず

お前は昔と全然変わってないんだな』

 

 

まどろむ意識に かすかに届いた言葉

抵抗も起きなくて

言葉が胸に刺さる

 

ああ そうか

今も昔も私は同じところにいるのか

 

そう思ったら

情けない自分を受け入れたような安堵感と共に

暖かい涙が流れた

 

情けないけど

これが私の現在位置なんだろう

 

目をつぶって走り抜けたつもりが

同じ場所をぐるぐる回ってた

 

私には出来なかったと認めるより

怖いから出来ないと

自分を憐れむ方が楽だった

 

変な力みは少しとれたかな

 

人の言葉を聞けないのも

変に力んだ負けず嫌いゆえ

 

出来ない自分に価値はないと

自分に課した檻

 

 

 

 

嫉妬心

 

ぼんやりし過ぎていたな私

自分の嫉妬心と所有欲に呆れる

全ての分野で自分が一番でないと嫌

 

一緒にご飯食べるのも

ご飯作ってあげるのも

一緒に過ごす時間も

何もかもだ

 

でも 人生の残り時間を考えた時

時間だけは戻らないから

巻き返せないものが結構あって

叫びたい気分

 

どこに向かって叫べばいいんだろ

 

分からないけど叫びたい

 

こんなんじゃ嫌

こんなんじゃ嫌

 

 

 

 

 

セイレーンの訪問

 

おとといセイレーンの苦しみを感じた

その夜彼女はやってきた

白い半透明な女の人の姿だった

無言で佇む姿に

ああ彼女は逝ってしまったなと思った

 

昨夜 彼が巣箱を訪れたら

少数ながら彼女の家族は生きていた

王台の様なものが見えるから

もしかしたら彼女はもういないかもしれない

 

農薬から逃れられる場所へ一族を移したら

今朝再び彼女が訪れ

空間に平和な響きがこだました

 

私と彼と一族の繋がり

新しい一族の創造

 

セイレーン ありがとう

 

 

 

 

誰と分かち合うか

誰と?が大事

何をするかより誰とするか

それはあなたであって欲しい

 

あなたと体験し

あなたと深まりたい

 

あなたに理解されたいし

あなたを理解したい

 

深く 深く

 

私の内側深くへ

私の願いが届きますように

 

私の内側深くにある願いを

私が見つけられますように

 

握りしめず 自由を許すこと

ひとりでは抱えきれず不安なとき

祈る様な気持ちで自分を感じると

踏み出す勇気が湧いてくる

自分の一部を置いてきてしまった様に

あなたのいる場所へ帰りたいと

感覚が告げる

 

自分のいる場所が少しよそよそしくなり

もう今の自分の居場所ではなく

実家に戻った感じ

 

意識があなたを感じ続けている

 

それなのに

私はあなたを自由にする必要があるらしく

満月の夜にそれを意図した

 

あなたは自由だ

好きなところへ行けるし

たくさんの人と出会える

 

また何か起きるかもしれない

 

私はどうなるんだろう

わからない

 

あなたを見つめながら

ひとり深く留まるんだろう

 

不思議な安らぎがある

 

私は自分の意志であなたを自由にする

私は自分の意志で自分を留める

 

私は自分で決めている

 

選択はいつだって自由

そう、私は自由なんだ

 

 

浮き沈み

ふたつの極の間を揺れ動く

スピードがぐんと上がり

 

愛で満ち足りた瞬間も

恐れおののく瞬間も

どちらもそこに留まり続ける事がない

 

5分先の自分も予測が出来ない

 

ならば二極ではなく全てをホールで捉えて

"同時に全て”という位置に

自分を持って行くことは可能だろうか

 

願望を放とう

 

私は全てを眺める始まりの視点に存在し

そこから全てを眺めている

全てを含むとても静かな場所で

何もジャッジせずに ただ眺めている私

 

始まりと終わりが同時に存在する

時間さえも内包する

私がひとり佇む場所