冥界の門

5年前

夜明けと共に毎日歩いた道

苦しくて 苦しくて

ただ歩くことだけが安らぎだった

 

私はもっと強くなりたい

自分の内側にある歪んだ狡さを直視できるよう

 

『静かに見据え 

沈黙を守るものだけが

それを味方とする』

 

私に出来るだろうか?

 

春爛漫の穏やかな朝

『華々しい表舞台の裏側で

真の力を保持するもの

人はそれを死と呼び

冥界の門を閉じる』

 

どんなに立ちすくんでも

季節はめぐる